ライブハウス オクトパス〈 Octopus 〉広島

オクトパスは広島市佐伯区五日市のコイン通りにあるジャストサイズのライブハウスです。

広島市佐伯区五日市4丁目18-18 清水プラザビル3F

ベースの音作りについて / ライブハウスTIPS集

ベースの音作りについて / ライブハウスTIPS集

今回からライブハウスに出演するアーティストさん達のノウハウになるような事柄をブログで投稿していこうと思います。カテゴリー: ライブハウスTIPS集の第一回目はベースの音作りです。

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OWNERである僕(西本圭介)が元プロベーシストだということもありますので、書いてみようと思います。

僕は現在も数社の楽器メーカーのモニターアーティストを勤めています。

その一つがHAO Bass Liner(ベースライナー)です。

インプレッションは↓みてください。

さて、初めにプリアンプのインプレッションを紹介しましたが、今回はあえてプリアンプ不要論を書きます。

プリアンプのモニターをしているベーシストが不要論を唱えることは大きな問題があると思いますが、良薬であっても、使用方法を間違えば毒になることがあるように、良い機材であるほど使い方でデメリットになることもあるからです。

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さて、ライブハウス オクトパスで多くのベーシストを見てきていますが、約7割のベーシストさんがプリアンプを持ち込まれます。

上手に使われていると感じる事もありますし、逆に使ったが為に音がコントロール出来ていないと感じることもあります。

それではコントロール出来ていないと思うときはどういう時かというと、大抵は低音がとんでもなく膨らまさせていて、ライブハウスの箱全体がスピーカーボックスのような状態で低音の洪水のようになってしまうことです。

壁や造作物がビリビリと鳴り出して、明らかに嫌な低周波で箱が震えるような状態です。

こういう場合はサウンドチェックで「いったんプリアンプをOFFにしてください。」とお願いをします。

そうすると、音量が半分になったくらいにスキっとするのです。

どうやらプリアンプで200%位に音量やトーンをブーストしているようです。恐らく自宅の小さなベースアンプだとプリアンプを通すと太くて良い音になったように(ような気に)なります。

しかし自宅で鳴らせる音量で少しプリアンプを通して大きくなった音量の設定もライブハウスのベースアンプの音量に置き換えるととんでもなく音量をブーストしていることになります。

僕の持論としてプリアンプというのは小さなベースアンプで効果が明らかなものというのは、過剰に音が変化しすぎているという気がします。

僕がモニターをしているHAO Bass Liner(ベースライナー)はON/OFF時の変化がほぼない状態を作ることも簡単であり、効き方も上品です。

この上品という感覚が難しいのです。

上品な効き方だと、楽器店の小さなベーアンで試奏したくらいで変化がわかりにくい。

そうなると、高価なお金を払うのにピンとこないので、どうしても変化が分かりやすいメーカーさんの商品を買いたくなる。

しかし、変化量が凄いということは、原音から著しく離れた音になるということ。

それは自分のベースが持っている本来の音は何なんだ…ということがわかりにくくなるということです。

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僕はベーシストさん達にはまずはベースとアンプだけで音作りをすることを覚えてほしい。

ベースアンプもイコライザーは出来るだけ使わない。

ベースアンプも出来るだけフラットな設定であまりベーアンのつまみを触ることに集中しすぎないこと。

フラットなベーアンの状態を作ったら、自分のベース本体のピックアップバランサーやトーンコントロール。

アクティブベースの人はベース本体の摘みで好みの音を作る。

それ以前にフィンガーとかピックの弾き方で好みの音を作る。何時も同じ弾き方ではなくて、箱の大きさや環境によって弾き方を変える。

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僕自身は同じバンドの場合でも出演する箱によって、同じ曲でもピックで弾く日やフィンガーで弾く日という感じで全くプレイ方法を変えていました。

アンプというのはライブハウスによって違いますから、あまりそのことを気にしても仕方ありません。

ある程度フラットなベースの音を作ったら、アンプはいったん忘れて、自分のベース本体と指で音を作らなければなりません。

その中で外付けのプリアンプというのは自分が設定をする要素が増えていくわけですから、短いサウンドチェックで気にしなければならない要素が増えるということ。

それは=で良い音を作る時間を制限されるということです。

出来るだけ設定する機材を減らすことで、その他に集中する時間を作ること。

ライブのサウンドチェックはベースの音作りの時間ではなく、バンド全体の音を決める時間でありますし、STAGE上で演奏しやすいバランスを作る時間です。

僕がオクトパス位の大きさのライブハウスでサウンドチェックする段取りを参考に書いておきます。

  1. 余程で無い限りは機材は最低限のフットタイプのチューナーだけ。
  2. ベースとベーアンをつないだら、トーンはフラットな状態。グラフィック・イコライザーは使わない。
  3. アンプの音量をサクっと調整。
  4. 音量の目安はドラマーが叩くドラム3点のリズムとのバランスを考える。バンドで演奏するまでどうせ音量はわからないので、あまりベーアンとにらめっこせずにサクとセッティングして音は止めて待機。
  5. メンバーのサウンドチェックに集中してもらうようにドラムの機材を運んだり他のメンバーのコーラスマイクを立てたりという手伝いをする。大抵ベーシストが一番最初に音が決まるので。
  6. サウンドチェックを速やかにはじめられるように他のメンバーに指示する。
  7. 事前に決めておいた曲を演奏する。演奏中でも積極的に自分のベースアンプの音量を調整していく。
  8. PAさんには自分のベーアンの音量はどうですか? トーンはどうですか?と質問する。
  9. 自分のベーアンの音量が結構出ているのに聞こえづらい場合は音を上げるのではなく、自分がベーアンに近づくこと。ベーアンの角度を変えること。それでも聞こえづらい場合はもしかしたらギターがデカくないかという別の要因を考える。PAさんやメンバーとも相談して中の音量で解決が難しい場合は自分のモニタースピーカーからベースを返してもらう。
  10. 本番で絶対(変えるのは最後の手段)にベーアンの設定は変えない。たったボリュームを1つ上げるだけでも外音は変わる。
  11. LIVE中はベーアンではなくて、ベース本体のプリアンプやピックアップバランサーで音質を変える。

大体はこのような感じです。

外付けのプリアンプはベース本体やテクニックで音を変化が付けられる人がさらに必要を感じて使うものなので、誤解を恐れずに言うならばベースの初心者は使うのは早いと思います。

というか、プリアンプで音を作れるだけのLIVE経験がなければ、実際にどういう帯域のトーンを触るほうが良いというそういう知識もなく使っても効果的には使えていないということです。

ベースで大切なことはベース本体と指でどれだけトーンを作れるかを勉強する。

低音はPAスピーカーからも出てくるので、ベーアンだけで完結させたい、ベーアンから重低音を出すんだという意識を捨てる。

STAGEの床が振動していたり、箱が震えるような音がしていたら、これはマズイと思ったほうが良い。

僕自身も床が響くような低音は大好きだけど、そんな音量が出ていたら、アンサンブル的にはデカすぎの可能性が限りなく高いと思ったほうが良い。

ということで、今回は簡単なベースの音作りの方法の紹介でした。

当店ではスタジオレンタルで簡単なバンドクリニックもやっているので、興味ある人達はスタジオレンタルしてみてください。

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